2011年10月22日土曜日

子どもってかわいい、面白い


●  2年生の〇君、小学校に入ってから時々文庫に来るようになりました。この日は学童を休むそうです。
   小柄だけど元気いっぱいの〇君、なかなか人気者です。お母さんは〇君の幼いころ亡くなり、〇君は
   お父さんの愛情を受け、お兄ちゃん、弟君と暮らしています。先日小学校に読み聞かせに行ったとき、
   廊下で〇君が 遊んでいました。私を見つけた〇ちゃんは「あっ!」と言って飛んできました。そして
   なんと私に手をつないできました。しばらく手をつないで放しません。そのうち他の子どもたちが近づ
   いてきて、他の遊びにいくためやっと手を放して離れて行きました。私は心から〇君をいとおしいと
   思ってしまい、しばらく〇君の手のぬくもりがぬけませんでした。


● 夫も近隣小学校の読み聞かせに行っています。学生の付き合いはあっても子どもとの接触がなかった夫に
  は子ども相手はとても新鮮で楽しいひと時となっているようです。
  ある日文庫にきた1年生の〇ちゃんが私にむかって言いました「ご主人読み聞かせにきてるでしょう」
  ん!ご主人だと・・1年生の言葉?思わず「はい ご主人は読み聞かせに行ってます」と返事(私の日本語なってないですね 喝!)。1年生の〇ちゃん一生懸命考えてご主人っていったんだね。かわいくて、おかしい。

● 一年生の〇〇ちゃん 小さいうちから文庫に来ているしっかりものです。
  あるとき同学年のお友達がはやりのおもちゃを持ってきました。お父さんが買ってくれたそうです。
  それを見ていた〇〇ちゃんが文庫のおばさんに言った言葉「うちのお父さんは私が欲しがるもの何でも   買ってくれないよ。でも〇〇(私)はそんなお父さんが大好き!」ちょっとできすぎ、でもこれ本当の言  葉です。それを聞いたおばさんは〇〇ちゃんがいないときお母さんにそのことをはなしました。「まあ   主人が聞いたら泣いて喜びます」とご自分もうるうる。

★ 上の写真は文庫開催日に門の脇に置いてある木でできた犬の形の椅子です。この木で作ったワンちゃんは
  私の親友がどこかに旅行  に行ったとき欲しくて手にいれたそうです。ハンドクラフトと木札がついた
  結構良いものです。でも友達は「うちに置いておくより文庫で役にたてて!」とプレゼントしてくれまし
  た。それをうちの愛猫ビビットがお気に入りとなり、いばって椅子にのっています。ちょっとステキで
  しょう。
      

2011年10月3日月曜日

「絵本のちから」の文庫にある絵本たち


東京新聞」2011 10.2.サンデー版に「絵本のちから」という見開きのカラーページが載りました。「いのち」「きずな」「いやし」の3テーマを設け、心に響く絵本を5冊ずつ紹介します。読書の秋がやってきました。絵本の扉を開いてみませんか。というサブタイトルがついています。

いのち(人生の本質を伝える力)のテーマの本は「くまとやまねこ」「ぶたばあちゃん」「ずーとずーとだいすきだよ」「なぜ戦争はよくないか」「この世でいちばんすばらしい馬」

きずな(コミュニケーションを生むちから)は「あおくんときいろちゃん」「もりのなか」「だいじょうぶだいじょうぶ」「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」「百年の家」

いやし(心を解き放つ力)は「わたしの庭」「新装版雲のてんらん会」「詩ふたつ」「たねのはなし」「はなのすきなうし」

なるほど素晴らしい絵本ばかり、私も好きな本がたくさんあります。そこで文庫にある本を見つけて並べてみました。貸し出し中の本、見当たらない本もありましたが、10冊がすぐに並べられ、また下段に記された「戦後の絵本史」の中の絵本をいれると、17冊が面だしで並べられました。早速その中の6冊が借りられました。

さて私の思い入れのある本を紹介します。                                  

もりのなか」→上の孫が1~2才のころプレゼントしました。孫はこの白黒の地味な絵本が大好きでした。(たくさんの子どもたちが好きですが)孫がこの本が好きだった理由は「最後に大好きなお父さんが迎えに来てくれるから」                                                「はなのすきなうし」→やはりこの孫がもう少し大きくなったときにあげました。気が強いように思えた孫ですが、本当は心穏やかで争いがきらいなのだ(私とそっくりだ)この本が大好きな私は勝手に解釈しています。 

                                                        「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃん」→これは近隣の小学校での読み聞かせによく使いました。夫も好きで小学校で良く読んでいるようです。「おじいちゃんのおじいちゃんのおじいちゃんの・・・・・・・・」で子どもたちは大いに盛り上がります。一度3年生で読んだとき[意味わからなーい」といわれました。そこで本を終わりからさかのぼって、つまり昔から現代に向かって説明しながらページをめくっていくと「わかった!」と大声が。ああよかったと思いました。                    ちなみに文庫のおはなし会では2年生のSちゃんが読んでくれました。このときはみんなで声をだしながら楽しみました。

なぜ戦争はよくないか」→戦争の本って難しくて、暗くてと敬遠されがちです。しかも戦争と名のつく絵本はあまりないかもしれません。子どもたちが戦争のない平和な日々を過ごしてほしいとは常日頃から願っています。それで願いを込めて戦争の本質をとらえたというこの本を文庫にいれました。でもまだ一度もかりられていません。そのうちきっと読んでくれる。焦らない、焦らない。 

ぶたばあちゃん」→下の孫はブタが大好きです。実は先月9月のこの孫の10才の誕生日にこれをプレゼントしようかと思いました。テーマがシリアスすぎないか、いや誕生日は命を考えるきっかけになるからいいのでは・・・と大いに迷いました。その結果他の本を贈りました。旅立ちのぶたばあちゃんが自分とこの孫に重なってしまったのです。誕生日に贈る勇気がありませんでした。でもいつか近いうちにブタ好きの孫にあげましょう。