その感想文が杉並区読書感想文コンクールで学校の代表になりました。
「ひとつひとつに書いた人の思いがこめられています。みなさんもぜひ、この感想文を読んでみてください」という学校からのコメントもあり、Yちゃんの了解を得て、載せました。どうぞ読んでください。
ーーーーーーーかあちゃんのきもちーーーーーーー
「かあちゃん取扱説明書」 いとうみく著 童心社
この「かあちゃん取扱説明書」は、てつやという男の子が、いつもガミガミうるさいかあちゃんを、自分の思い通りにそうじゅうしてやろうと、取扱説明書を作る話です。
わたしのお母さんもおこるととてもこわく口うるさいです。いつも、
「気をちらさないで目のまえのことをきちんとやりなさい!」と言われます。その時のお母さんは、こわく、わたしは聞いているだけでせいいっぱいです。
てつやは取扱説明書を作るために、かあちゃんのかんさつをはじめていきます。そして、かあちゃんはガミガミうるさいだけじゃない、かあちゃんの気持ちってどんなものなのだろう、やることをやればかあちゃんもかわる、ということにどんどん気がついていきます。わたしだったらてつやよりもっと後に、そのことに気がつくと思うので、てつやはすごいな、と思いました。
わたしがこの本を読んで一番大切だと思ったことは、相手を変えようとするのでなく、自分がかわることと、相手の気持ちを考えることです。
人は、自分の意志でかわるので、ほかの人がいくらがんばってかえようとしても、その人の意志がかわらなければその人はかわらないからです。わたしは、お母さんに言われるまで宿題をしていませんでした。でも、やればすきなことができると思って、今は言われる前に宿題をおわらせることができています。そんなわたしを見たお母さんはびっくりして、笑顔でほめてくれます。自分が自分の意志で変われば、相手も変わると思いました。
このお話の中で、かあちゃんはてつやがようち園のころに、ケーキをつぶしたことをせめなかった場面があります。かあちゃんは、てつやがせっかう買ってくれたケーキで、うれしかったから、せめなかったのだと思います。わたしは、かあちゃんはやさしいなと思いました。
わたしは、この本を読んで、自分がかわれば相手もかわるということを学びました。これからわたしは、お母さんにたのまれる前に自分からすすんで手伝いをしたり、学校に出かけるじゅんびなど、いわれる前にやるべきことをやったりしてそれを習かんにしていきたいです。そうすればたくさんほめてくれたり、お母さんとたおしい時間がすごせると思います。また、家族や友だちが悲しい顔をしていたら、声をかけて、いまどんな気持ちなのかをいっしょに考えてなぐさめてあげようと思います。
さいごに、わたしは、取扱説明書というものは、相手のことを考えて思いやったものだと思います。