2007年11月5日月曜日

フランスの魔女のお人形


友人の児童文学翻訳家(フランス文学)Sさんが仕事でフランスに行かれたおりに、魔女のお人形をおみやげにもってきてくれました。
写真にあるように、結構リアルな恐ろしい顔をしていて、それらしいボロ布の着物をきています。これはフランスといってもプロバンスの田舎のお土産やさんで見つけてくれたもので、大都会では売ってないとのこと、貴重なものです。
日本でこのような魔女のお人形をみたことはないけれど、こんなに怖い顔のものは多分ないでしょう。
文庫にある魔女の本もかわいい魔女、ゆかいな魔女、まぬけでお人よし?な魔女などがほとんどです。
でも外国では魔女狩りの歴史もあり、深刻な重苦しいテーマになっているものも数多くあるようです。

Sさんの期待に反して、文庫に来る子どもたちにみせても、怖いといった子はいませんでした。
子どもの想像力がそこまでいっていないのか、日本では魔女そのものが愛嬌のあるパーソナリティーになっているのか。
ちなみにフランスのこの魔女のお人形はキッチンにおいて、そこの守り神のようなものだそうです。
お守りを置くなんて、台所で火の神を祭った日本の昔と同じですね。

文庫にある魔女の本
《魔女の宅急便》《西の魔女が死んだ》《まよなかの魔女の秘密》《魔女学校シリーズ》
《となりのまじょのまじょんなさん》《まじょまじょせんせいやってきた》などなど