私は絵本をプレゼントするのが大好きです。文庫をやっていると本を選ぶのも大事なことで、いつも本の情報にアンテナをはっています。好きな本は文庫にいれてもいれなくても欲しくなって手にいれてしまいます。だから文庫の蔵書以外にいつも手元に何冊もの本が置いてあります。
私の趣味ともいえる本のプレゼントはもちろん文庫をはじめて、子どもの本とかかわってからのものです。
はじめは友達のお子さんのために、親戚の子どものために、お世話になっ方のお子さん誕生のためになどなど、急にきたお子さん連れのお客に「待って」と言って絵本をあげることもあります。そのうち息子の友人宅にお子さんが生まれプレゼントが始まりました。そして待望の自分の孫のためのGift books(これは勿論今も続いていますが)。最近は友人のお孫さんのためのプレゼントが多くなりました。また親しくなった方に小さいお子さんがいるのがわかるとすぐにプレゼントしたくなります。
外国にいる人に絵本を上げるときなどは、本当に喜ばれます。息子一家は以前も香港に駐在していました。私が香港を訪れたときは孫の友達の家に持っていくお土産は海苔やつくだ煮などではなく、子ども用の絵本、とても喜ばれました。 また 絵本というのは子どもだけでなく、大人の人にも笑顔を与えてくれるようです。
先日嬉しいことがありました。プレゼントに持って行った絵本は「はなのすきなうし」「うさぎさんてつだってほしいの」「なぞなぞのへや」[クロックくんの絵本ーはんたいことば」。これらの本を渡した知人は4歳の女の子の父親です。「本をみせて」と言って差し上げた袋からだしてみたお父さんの第一声「ウワー嬉しいな! 『はなのすきなうし』は子どもに読ませたかったけど、いつ読ませたらいいか夫婦で迷っていた本」 「『うさぎさんてつだってほしいの』はかわいい本で図書館で見たことがある、うちの子はウサギが大好きだし」と笑顔満面。忙しい仕事なのにお子さんの読む本のことも良く知っていてびっくり、私も本当にうれしくなってしまいました。こんなに書名まで知っていて喜ばれたのも珍しい、しかもお父さんに・・・だから絵本のプレゼントはやめられない。
数日後「子どもの本・九条の会」三周年の集いに参加しました。そこで開催されていた「戦争と平和をめぐる子どもの本展」で「はなのすきなうし」が展示されていました。やっぱり平和を願うすばらしい本なのだと一人納得。