友人の渡辺容子さんが亡くなられて早くも1年2ヶ月が
経ちました。今 容子さんの素晴らしい生き方を記した映画「いのちを楽しむ~容子とがんの2年間」が上映されています。私は最後の最後後ろ姿だけの出演ですが、先日観た人に「写ってたね」と言われました。この映画で容子さんの生き方に力を得た方、勇気を得た方、すすむべき道のわかった方、そしてただただ感動した方いろいろだと思います。それほど容子さんはすごい人でした。
映画『いのちを楽しむ~容子とがんの2年間』
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私は車を運転することもあり、具合の悪くなった容子さんと結構近いお付き合いをしていました。その容子さんが私に特に心をかけてくれたのは「本」のことだったと思います。私が文庫をやているので、ご自分の本をたくさんくださいました。人一倍読書家で本が大好きだった容子さんです。レベルの高い難しい本もたくさんありましたが、子ども関係の本は欲張ってほとんどいただきました。
その中に容子さんが児童館で働いていらっしゃったときに子どもたちと一緒に作った手づくり紙芝居がたくさんありました。右はその中の一つ「おばけリンゴ」の手づくり紙芝居です。この原作は私も好きで読み聞かせに使ったこともあります。先日これを小学校の読み聞かせに持って行きました。「これは私の友達が昔児童館でみなさんと同じくらいの子どもたちと一緒に作った紙芝居です。とても良くできています。みてください」とだけ言って4年生に読みました。この紙しばいはきっと容子さんと子どもたちがわいわい楽しみながらた作ったのでしょう。私は読みながらひそかに容子さんの追悼の気持ちをこめました。自分一人の心のなかでの気持ちです。子どもたちは勿論そんな気持ちとは関係なく、集中して聞いてくれました。容子さん ありがとう。 聞いてくれた子どもたち ありがとう。