「ぼくの相棒は大好きな一冊」は2018年杉並区子ども読書月間標語募集で大賞に選ばれた東誠一郎さん(当時:高井戸第二小6年生)の作品です。
6月は子ども読書月間です。
6月中は杉並区の各図書館にこのポスターが貼ってありました。 このポスターをいただいてバンビぶんこにも 貼ってあります。 |
【 「相棒」 大村華穂さん(当時:松溪中1年)
私にとって本はいつもそばにいる「相棒」みたいなものです。相棒は、ミステリー、ファンタジーなどいろいろで、私の気分までころころ変わるのです。相棒のそんな魅力に気づかせてくれたのは、家の前にある「バンビぶんこ」でした。
幼いころから通っていた文庫はいつもあたたかく優しく迎えてくれてまるで第二の家でした。小さい頃は胸が弾むようなわくわくする相棒、大きくなるにつれて胸があたたかくなる相棒、ハラハラドキドキする相棒などをたくさん見せてもらって、人の気持ちを変えていく相棒たちに魅了されていきました。特に小学二年の時に出合った「マチルダは小さな大天才」は、場面場面でいろんな感情が表現されていて、まるで私がこの物語の中にいて、その出来事を実際に見ているような気分でした。その頃から相棒は、自分が本の中に入っているように錯覚させるほど驚異的な魔法も使えるのだと知りました。
文庫で、数えきれないほど、それこそ千以上、の相棒に出会いました。それらの相棒たちがいたので今の私がいるのです。バンビぶんこ四十年の歴史の中に私の名前があるのを誇りに思います。中学生になり文庫にあまり通うことができなくなり、忙しくて本をあまり読めなくなっています。でも、今までの相棒のこと、バンビぶんこのことが私の記憶の中に一生残ることでしょう。】
*これは杉並文庫・サークル連絡会の創立40周年記念誌「すぎなみ文庫のあゆみ」の
バンビぶんこの項に掲載した文です。