今日ブログはコロナ禍で始められた2学期の文庫の1ページです。お天気も悪く、コロナ前からは比べものにならないくらい利用者の少ない先日の文庫に、見かけない一人の中学生らしい男子がやってきました。見かけないとはいってもすぐにわかりました。何年か前に文庫に良く通ってきてくれていたY君とそっくりだったのです。すぐにY君の弟君であることがわかりました。一番上のお兄ちゃんも文庫の出身者、K家の3人目の利用者です。慣れた様子で私の座っている受付用の机の前にさっとやってきて、来館者用のノートにさっと名前を書きました。名前はT君。T君は「小さい時お父さんに『用事があるからここで待っていて』と言われてつれてきてもらった」と言っていました。「今日は勉強も何も一段落して一番暇な時なんです」そして大きなリュックをおろすと、ちゅうちょなく部屋の真ん中に座って並べて置いた「秋の本」を読んだり、見まわしたり、リラックスしている様子。「密」は防がなければならないけど、たまたま子どもが少なく、子どもたちが来ても邪魔になることもなく、全く溶け込んでいました。子どもの本を読みながら、触れながら、のんびりした時間を過ごすT君に、私も何かのんびりした気分になりました。そして5時の歌が流れると、「ありがとう」と言って帰っていきました。時間があって、帰り道に通って寄っただけかもしれないけど、文庫を思い出してくれたこと、なんだか嬉しかった私です