2021年1月12日火曜日

保護犬のはなし

 長いこと文庫でお手伝いしてくれているTさんの愛犬ピケちゃんです。御年8才、人間なら中年おばさんだけど、ピケちゃんはいまだに甘えん坊、Tさんの大事なパートナーであり、家族です。
  このピケちゃんは保護犬で四国からはるばるT家にもらわれてきたのが8年前です。ピケちゃんはTさん家で幸せに暮らしていますが、もしこのご縁がなかったらどうなったのでしょう? 

 動物大好き、当然ですが動物の命も大事と思っている私にとって、ピケちゃんは考えるきっかけをくれています。                                                    そして、子どもたちにも命が大切と感じてほしいと願っています。     



今日はバンビぶんこにある保護犬や命に関する本の一部を紹介します。
 「わたしは保護犬モモ モモの歩んだ365日」   佐原龍誌作 角田真弓絵  合同フォレスト    
偶然出会った家族、その家族と過ごした日々。人のやさしさ、温かさにふれながら、前向きに生きる”保護犬モモ”(帯より)
「ボクをすてないで」なりゆきわかこ  ハート出版
年間40万頭と言われる、保健所での犬猫の殺処分を減らすためにはどうすればよいか。
 無責任な飼い主から捨てられる犬、悪質なブリーダー、ペットショップ、また保健所の実態を紹介し、哀しい犬猫を作らないようにするにはどうしたら良いかを家族で考えてもらうための漫画です。
  著者のなりゆきさんは知人でこの本を文庫に贈ってくれました。
内容が厳しく(現実が記されているのですが)、なかなか子どもには読んでもらえませんでした。ところが昨年になって、親子で読んでくれた人、犬猫が好きで自分から読んでみたいといった子ども(4年生)もいて嬉しくなり、もっと子どもたちに進めてみようと思いました。
 サブタイトル《こいぬのハッピーから飼い主へのおねがい ボクもこころをもっているんだよ》がこの本をよくあらわしています。
「シャイローがきた夏」フィリス・レイノルズ・ネイラー著 さくまゆみこ訳 
 あすなろ書房 
虐待されている子犬のシャイローと出会ったことをきっかけに、11才の少年はだれにもいえない秘密をもつことになり、嘘に嘘を塗り重ねてはまっていくことになってしまいます。罪悪感を抱えたまま…。しかし最後は自分なりの知恵と工夫で案件を解決していきます。 子犬を思い、子犬を助けるという少年の気持ちが、強く伝わる物語です。
 ニューベリー賞受賞作。 続編に「シャイローと歩く秋」があります。
ラスト近く、主人公の父親の「体にあたえる食べ物だけじゃなく、心にあたえる食べ物もある」という言葉に共感します。