東京新聞 2021年5月21日(夕刊)にも掲載されました。
「施設の子に本を贈ろう」「
「教科書が読み物」に衝撃
「教科書が読み物」に衝撃
「本が読みたいから教科書貸して」
プロジェクトを立ち上げた山内ゆなさんは昨年春、同じ施設で暮らしていた小学生の女の子の言葉にショックを受けた。本好きの山内さんにとって、本は「他人の人生を知り、人とつながっていると感じられる」大切なもの。友人に借りるなどして毎月十冊は読んでいたという。
しかし当時は新型コロナウイルスのため学校は一斉休校中で、友人と会うこともできない。施設に本を買う予算は潤沢でなく、寄付された本はあっても、同じタイトルのものも多かった。子どもが読みたい本がなく、教科書が「貴重な読み物」になってしまっている現実を痛感し、本を増やし、子どもが好きな本を選べるようにしたい、と思った。(中略)
高校生のキャリア教育などに取り組むNPO法人CLACK(大阪市)の強力をえて、
昨年12月に施設の子どもに読んでほしい「とっておきの一冊」を、メッセージを添えて贈ってほしいとツイッターなどで発信した。(中略)
本を選びながら子どもや、子どもが暮らす施設に思いを巡らせてほしい。そんな願いも込めた。(中略)
山内さんを応援する東京都内の男性は「施設のイメージを変えたい、という思いに共感した。自分の人生を振り返りながら本選びに悩むのが楽しい」と声を弾ませる。
寄付は三十一日まで。CFサイト「レディーフォー」で「JETBOOK]と検索。
(後略)