この時期になると私は小学校入学の子どもに「ランドセル何色?」と声をかけます。
R君の答えは「ちょっと変わったチョコレート色」ふんふん、おしゃれじゃ。
女の子は赤、男の子は黒が当たり前だった私の感覚、「いつの時代のはなし」と笑われそう。
Tさん(R君ママ)は阪神大震災の経験者だそうです。
「自分の使っていたランドセルを被災者に寄付しました」こういう話が大好きな私、Tさんの
思い、人柄がすてき!何だか嬉しくなりました。
私は「ランドセルは海を越えて」の本を出してきました。
「ランドセルは海を越えて」内堀タケシ文・写真 ポプラ社 2014
「使い終わったランドセルが海の向こうのアフガニスタンに運ばれ、生活の厳しいアフガンの子どもたちに夢と希望をもたらし、勉強の役に立っている。」
ランドセルに思いがあり、ものを大切にしたいTさんは、「一番下のお子さんもお兄ちゃんのランドセルが使えたらいいな」との思いがあります。
「6年間使ったランドセルには、思いが詰まっているから、お古をもらえるのは幸せよ」と私。
(でも実はうちの息子はランドセルを背負ったままゴキブリみたいにひっくり返って遊んでいた、だから卒業の時ランドセルは惨めな状態!)
そばでいろいろ聞いていた5年生のYちゃん、「私はやっぱり自分用に新しいのがいいな〜」それでこの話はおしまい。
* 今、日本でもランドセルが買えないお子さんもいると聞きます。
全ての子どもたちの格差がなくなり、安心して学びができるようになりますように。