お里帰りしたときにいただいたパラグアイの 壁かざり。 いつも居間に飾っています。 |
その一つはYさんとR君T君兄弟のご一家がお父さんの仕事でパラグアイに行かれたことです。パラグアイは南半球で日本とは地球の反対側にあたる遠い遠い国、あまり日本ではなじみのないところですが、なんとここがYさんの故国なのです。Yさんはパラグアイから日本に来て、お子さんの幼いころから高井戸に住んでいたのです。 夏休み前の文庫が終わるころ3人が見えました。「今度2年間パラグアイに赴任することになりました」Yさん嬉しいでしょう?と尋ねると「ええ とても嬉しいです」と満面の笑み、良かったわね。これから中学生と小学校高学年になるお子さんたちも、お母さんの故国での2年間は素晴らしい経験をされることでしょう。もうパラグアイで生活を始められたYさん一家、幸せが見えるようです。
Yさんがまだ来たばかりのころの忘れられないエピソードがあります。
文庫のある日Yさんが大きな丸い手づくりケーキを持ってきてくれました。そういえばYさんは何でも手づくりが得意でケーキなんかプロ級なのです。
その日は結構たくさんの子どもたちが集まっていました。まるでケーキ屋さんから届いたようなこのケーキをみて「すごい!」歓声をあげる子どもたち、Yさんは静かに一言「今日は私の誕生日なのです」
それからは大騒ぎ、何本かローソクを見つけ出して、みんな集合して大きなケーキを前に「Happy birthday to you Happy birthday to you Happy birthday dear Yさん Happy birthday to you 」とYさんを知る人も知らない人も子どもも大人もみんなで大合唱になりました。もちろんこのあとはケーキを「いただきまーす!」おいしいおいしいケーキでした。
ふとみるとYさんの目からうっすらと涙が・・・それを見た私の目からも・・・