「だってだってのおばあさん」
さく・え 佐野洋子 フレーベル館
大昔母と少々付き合いのあった知人がいます。遠くに住んでいるので
年賀状と盆、暮のご挨拶くらいですが、長いお付き合いです。
ひょんなことから Wさんが7月に99歳になるということを知りました。
何かプレゼントをと考えていて、急に「だってだってのおばあさん」の絵本を
思い出しました。早速文庫にあるこの本を出して読んでみました。
そしてこの絵本を送ることに決めました。
Wさんとはもともと文庫や本のお付き合いではなく、私が文庫を開いていて絵本に関係があることもご存知ありません。「どう思われるだろう」と半分楽しみ、半分心配で到着日指定でこの本を送りました。
当日息子さんから喜んで受け取ったというお電話をいただきました。
たまたまお祝いにいらっしゃたお姉様(Wさんの娘さん)がこの本を見て「知ってる!」と、
なんと娘さんは読み聞かせをされているそうです。
息子さんは「母も5歳のおばあさんみたいに元気に出かけるようになるといいのですけど、それに猫もかわいい」
あのおばあさんみたいに飛び跳ねなくてもいいけど、これからもお元気でいて欲しいと心から願いました。
* 「だって、わたしはおばあちゃんだもの」それが、くちぐせのおばあさん。でも、99さいのおたんじょうびに、ねこがかってきたろうそくは、たったの5ほん。つぎのひ、おばあさんは…。30年間愛され続けたロングセラー。全国学校図書館協議会選定図書。(出版社評)