先日大学で「渡辺先生の思い出をかたる会」がひらかれ出席しました。
参加者二十数名がそれぞれ先生とのかかわりあい、思い出、エピソードなどを
話し合いました。先生とかかわった思い出が今は宝物という方、優しく接してくれたと涙する方、先生のおかげで今の自分があるという方(私のこの中の一人ですが)などなど話はいつまでも尽きませんでした。
多くの人が渡辺家のあたたかさを語り、特に先逝された奥様のおもてなし、息子さんたちのかわいらしさや、先生のダンディな姿、お好きだった車の話題などで盛りあがりました。
渡辺先生は子どもの本を勉強しようとする人たちに対しては、忙しさにもかかわらず惜しみない協力をしていらっしゃったようです。また児童文学だけでなく、図書館員としての的確なアドバイス、ご自分のルーツのライブラリアンを忘れなかったという素晴らしい逸話もありました。いまさらながら先生の人柄が偲ばれ、先生がいかにみんなの心の中に大きな影響を与え、生き続けていらっしゃるかを感じた日でした。
渡辺先生のお別れ会でいただいた「心に緑の種をまく」を読んで、私は根底に流れているものを感じました。戦争を経験した先生は特に争いが嫌い、心から平和を望んでいらっしゃたのだとつよく思いました。先生の思う世の中が続きますように。