バンビぶんこには現在6,000冊の本があります。これは利用者が閲覧可能な状況に置いてある本で、実際にはもっとたくさんの本が別置してあります。
このたくさんの本はどうやって文庫に入っているのでしょう?
◯ 自分が文庫に置きたい本を購入、うちの場合は連れ合いも図書関係の仕事でしたので、気に入った本を勝手に買ってくれます。
◯ 寄贈してくれた本(たまにバンビぶんこ用に新しく購入してくれることもあります)
◯ 杉並区では「地域・家庭文庫への支援」があり、貸与の形で本が文庫に配布されます。非常にありがたい制度で、おかげで文庫の本が充実しています。
私は年2回このために文庫用の本選びをします。選書というものです。
私が文庫の本を選ぶとき、まず考えるのは利用者の子どもの顔です。
Xちゃんは虫が好き、Y君は電車の本がいいかな、この胸キュンの本はZちゃんがきっと好き、この絵の楽しさはPちゃんにぴったり、これはちょっと難しいけどQちゃんに・・・などなど。
〔今はコロナ禍で自由になりませんが、できるだけ子どもの本の専門店、教文館、クレヨンハウスなどで実際に本を手に取って選ぶことを心がけています。〕
しばらくして本が届くと、初めは知らんぷりしてその本たちを面出しで目立つところに置いておきます。その子どもたちがその本を手に取った時の嬉しさったら、心の中で「やった〜」文庫主催者冥利につきます。
もちろん外れる時、薦めても拒否される時、興味がそれてしまうことも、私の思惑ちがいの時もあります。
それでも子どもの顔を思い浮かべながらの本選びの楽しいこと。そのような気持ちで選んだ本はもちろん他のお子さんにも好評のことが多いのです。
文庫で本は命、これからもがんばって本を選びましょう。