2023年3月21日火曜日

別れの季節、飛び立つ季節 1




 Rくんのこと

7ヶ月から文庫に来ていたRくん、お母さんに抱っこされて本当に小さい赤ちゃんという感じでした。おとなしくてお母さんにべったり。

ある日お母さんにしがみついていたRくんが小学生の子どもが風船で遊んでいる姿を見て急に大声で笑い出したのです。こんなに大きな声が出せるんだとみんなRくんの笑い声に大笑い、この時からR君は徐々に文庫になれてきたようでした。

ある時はRくんがおやつの時間だと帰ろうとすると小学生が可愛いかわいいと次々に抱きたがって、なかなか帰れないこともありました。

兄弟が少ない今の時代だからか子どもたちは自分より小さい子が大好き、みんなでかわいがっています。異年齢の集まりっていいなと私も思います。Rくんは赤ちゃんに触れるチャンスを作ってくれたのね。

私が体調壊して休んでいる間にも来てくれたようです。2ヶ月半という期間は小さな子どもには長い期間、文庫再開したときにはRくんはずいぶん大きくなり、赤ちゃん卒業して幼児に入り始めている感じでした。


そのRくん 4月からいよいよ保育園が決まって文庫には来られなくなったとあいさつに来てくれました。しばらく長居して「文庫に来て楽しかったね!」とRくんに話しかけているお母さん。保育園という新しい環境に一人で入るRくん、お仕事再開のお母さん、「頑張ってね」とエールを送りながら、実は私はRくんに会えなくなると思うと結構さびしいのです。

「次は小学校になった5年後また来ますね」とお母さん、でもちょっと待って、残念ながら私は5年後の約束はできません。


玄関で最後にRくんとタッチ、その小さな柔らかい手触りが忘れられません。

Rくんのこれからが楽しい毎日でありますように・・・