2020年5月31日日曜日

うしの本 続き 「お父さん、牛になる」「はなのすきなうし」

バンビぶんこにある「うしの本」の中から「お父さん、牛になる」「はなのすきなうし」

 「お父さん、うしになる
作:晴居彗星
画:ささめやゆき
出版社:福音館書店

ゆうべはゴキゲンですき焼き食べてたお父さんが、一晩たったらうしだなんて・・・・・
そんなの、あり!?
やっぱりこれは、まぎれもなく・・・

ドタバタ、コミカルな展開ですが、読んでいくとなかなか深い、これは家族の問題、男性の問題、親子の問題、社会のもろもろの問題を考えさせられるお話しです。
そして牛になったお父さんは最後はどうなるの?
これはそれぞれが期待、願いをもって読んでください。


「はなのすきなうし」


おはなし:マンロー・リーフ
え:ロバート・ローソン
やく:光吉夏弥

 むかしスペインの国に,花のすきなフェルジナンドという子牛がいました.ある日,5人の見知らぬ男がやってきて,フェルジナンドをマドリードの闘牛場へ連れていきました.フェルジナンドはどうなるのでしょう?


 この本は孫が幼いころ大好きな絵本でした。そして私も好きな本の何冊かに入る絵本です。 
未だに売られていて、読んでいる子どももたくさんいるようでうれしくなりました。

 この本は1936年に出て、たちまち大評判に。時はスペイン内戦(1936-1936)真っ只中で、闘わないフェルジナンドはいろいろ政治的に解釈されたりしたそうです。これに対し作者のリーフは「フェルジナンドが花の匂いをかいで闘わないのは、よい趣味を持ち、またすぐれた個性に恵まれていたからだ」(本書解説より)。
 イラストは黒一色のペン画と地味ですが、牛たちの表情、スペインの田園風景、闘牛場の様子など、興味深い場面はたくさん登場します。フェルジナンドをやさしく見守る母親も忘れてはならない存在でしょう。

「うし」の本バンビぶんこの3冊から「うんがにおちたうし」

先日友人が翻訳した「うんがにおちたうし」が話題になりました。

私はバンビぶんこに「うし」が出てくる子どもの本がどれくらいあるかを調べてみました。
そして3冊の本を見つけました。
「うんがにおちたうし」「お父さん、牛になる」「はなのすきなうし」です。
今年の干支でもないし、なぜ今「牛」なのかと自分でも思いましたが、改めて読み直すとどれもなかなかのすぐれ本です。


   「うんがにおちたうし」
作:フィリス・クラシロフスキー
絵:ピーター・スピア
訳:南本史
出版社:ポプラ社
オランダ出身のピーター・スピアーが初めて手掛けた絵本。
翻訳者は文庫を通じた古くからの友人

のどかなオランダの農村、そこに非日常を夢見る牛ヘンドリカ。
聞いたことしかない町の様子にうっとりするも、現実はうんざりするほど退屈な日々。
ところが、ある日草探しに気を取られ、運河に飛び込んで(落ちて)しまったヘンドリカ、・・・・・・。

まるまると肉付きの良いヘンドリカが、木の箱に乗って流されていく姿が、とてもユーモラスです。
ヘンドリカの目の前で変わっていく岸辺の景色。
家に納屋に風車にチューリップ畑、そして、見たこともなった家々・ひと・ひと・ひと・。
みんなに見られて嬉しくて、陸へ上がるもじっとしていません。
そして、・・・・・・。

カラーとモノクロが交互に配されていて、農場から町並みまで、オランダの人々の生活の空気を見事に伝えてくれています。
今の時代に、このようないかにもオランダ的なのんびりした空気を知るのもいいことかも。













2020年5月29日金曜日

マンホール 2 「マンホールからこんにちは」

マンホールと言えばすぐに思い出すのは「マンホールからこんにちは」(いとうひろしさく)
伊東寛作・絵 福武書店 1991
(これはベネッセ出版本の写真)
この本は何回も出版されて、出版社も変わり、表紙の絵も変わっています。
子どもたちに読み継がれているのですね。
私は以前近隣小学校でブックトークの授業をしていました。
「穴」というテーマでのブックトークのときに、必ず入れたのがこの「マンホールからこんにちは」でした。これは


【おつかいの帰り道、かどをまがると、道のまんなかにでんしん柱がたっていた。へんだな、と思ってちかづくと、それはマンホールから首だけ出したきりんだった。毎日のなにげない暮らしの中にかくれている「不思議」を人気作家が描く楽しいナンセンス・ストーリーの傑作。おつかいに行くのが楽しみになりそう】
子どもたちの空想が大きくはばたく、奇想天外、ゆかいなお話。

初めてこの本を紹介した時には、マンホールはあまり話題にもなっていませんでした。
何年前か忘れましたが、「『マンホール サミット』が始めて行われたという」新聞記事があり、それを子どもたちに紹介したことがあります。
そのうちどういうわけかマンホールが脚光を浴びるようになり、観光地として有名なもの、作家などのゆかりのもの etc etcなどたくさんの芸術品のようなマンホールが紹介されるようになりました。見ているだけで楽しくなりますね。

先月、こんな新聞記事が載りました。
「踏むと幸せ」マンホールふた
北区に登場「のらくろ」も
【「踏むと幸せ」マンホールふた】
東京新聞4月4日朝刊


キャラクターが描かれたマンホールふた







「のらくろ」が描かれたマンホールふた

2020年5月27日水曜日

マンホール 1ー荻外荘、その他ー

コロナ禍で自粛の毎日が続きました。
足を怪我していた私はリハビリに通う日々でしたが、密にならざるを得ないリハビリを一時中止することにしました。そこでやっと普通に歩けるようになった私にできることは
ただ歩くこと、人込みを避けて、家の周りを歩くことにしました。

ある日荻窪の荻外荘公園を歩いていたら、足元のマンホールに目が留まりました。
杉並区のキャラクター「なみすけ」と荻外荘が描かれているとってもきれいな色使いで、思わず足を止めて長々と見てしまいました。

そこで私は歩く途中で変わったマンホールを見つけようと思いながら
歩くことにしました。しかし見つかったのは東京都のマークのありきたりのマンホールばかリでした。
どれも良く見る普通のマンホールです。



小さいマンホール 



「消火栓 」ここに車を止めてはいけません。
横長大きめのこれもマンホール


ガスのマンホールのふた 


荻外荘

荻窪の閑静な住宅街にある「荻外荘(てきがいそう)」は、内閣総理大臣を3度務めた政治家・近衞文麿(このえふみまろ)が、昭和12年の第一次内閣期から20年12月の自決に至る期間を過ごし、昭和前期の政治の転換点となる重要な会議を数多く行った場所です。
平成28年3月1日に、こうした歴史を持つ「荻外荘(近衞文麿旧宅)」が、日本政治史上、重要な場所として、国の史跡に指定されました。(杉並区公式ホームページより)

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                     荻外荘公園
荻外荘公園(てきがいそうこうえん)は、東京都杉並区荻窪にある近衛文麿の邸宅であった荻外荘(てきがいそう)の敷地を公園として整備した施設である。(ウキペディアより)