バンビぶんこにある「うしの本」の中から「お父さん、牛になる」「はなのすきなうし」
「
お父さん、うしになる」
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作:晴居彗星
画:ささめやゆき
出版社:福音館書店
ゆうべはゴキゲンですき焼き食べてたお父さんが、一晩たったらうしだなんて・・・・・
そんなの、あり!?
やっぱりこれは、まぎれもなく・・・
ドタバタ、コミカルな展開ですが、読んでいくとなかなか深い、これは家族の問題、男性の問題、親子の問題、社会のもろもろの問題を考えさせられるお話しです。
そして牛になったお父さんは最後はどうなるの?
これはそれぞれが期待、願いをもって読んでください。
「はなのすきなうし」
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おはなし:マンロー・リーフ
え:ロバート・ローソン
やく:光吉夏弥
むかしスペインの国に,花のすきなフェルジナンドという子牛がいました.ある日,5人の見知らぬ男がやってきて,フェルジナンドをマドリードの闘牛場へ連れていきました.フェルジナンドはどうなるのでしょう?
この本は孫が幼いころ大好きな絵本でした。そして私も好きな本の何冊かに入る絵本です。
未だに売られていて、読んでいる子どももたくさんいるようでうれしくなりました。
この本は1936年に出て、たちまち大評判に。時はスペイン内戦(1936-1936)真っ只中で、闘わないフェルジナンドはいろいろ政治的に解釈されたりしたそうです。これに対し作者のリーフは「フェルジナンドが花の匂いをかいで闘わないのは、よい趣味を持ち、またすぐれた個性に恵まれていたからだ」(本書解説より)。 イラストは黒一色のペン画と地味ですが、牛たちの表情、スペインの田園風景、闘牛場の様子など、興味深い場面はたくさん登場します。フェルジナンドをやさしく見守る母親も忘れてはならない存在でしょう。
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