2018年8月31日金曜日

シャイローがきた夏


フィリス・レイノルズ・ネイラー著 さくまゆみこ訳 岡本順画 あすなろ書房

動物大好きの私、近ごろネット上などで動物虐待の話題が多くとても心を痛めています。

そんな私が夏休みに文庫用の本から手にとったのが「シャイローがきた夏」でした。




森の中で偶然出逢った小さなビーグル犬。11歳の少年マーティは一目で魅せられますが、この犬は酷い虐待を受けていたのです。粗野で無法者の飼い主からこの犬を救うために、マーティの奮闘が始まります。無力な子供であるマーティの必死の努力と葛藤。一つ嘘をつくと、それを隠すためにまた嘘をつかなくてはならない、犬を守るため、嘘に嘘を塗り重ねてはまっていく(しかも他人まで巻き込んでしまう)。そして罪悪感を抱えたまま。物語の展開にハラハラ、ドキドキ、最後は自分なりの知恵と工夫で案件を解決します。

この解決法は正しかったのだろうか、気持ちがすっきりしない最後ですが、物事には正しいか正しくないかでは、図り切れないことがらがあるのを、感じざるを得ません。子どもの読者にはどうなのか?子どもだからこそ読んで感じてもらいたいのか、悩むところです。

アメリカでは非常に評価が高くニューベリー賞なども受賞しているそうです。
少年の行動に日本人としては少し違和感を感じます。アメリカ的な正義や道徳観な感覚、宗教に対する思いなど、ひさしぶりにアメリカ(外国)と日本の差を感じられる本でした。

さて、文庫でこの本誰に手渡そうか?動物好きの子どもは多いけど、上級生じゃないとちょっと難しいかも。まず考えられるのは、文庫のスタッフのTさんかな?
動物の虐待、遺棄、などに強い怒りを持ち、犬の譲渡会に関心、理解、想いのある方です。ちなみにTさんの家族のワンちゃんは譲渡犬です。

2018年8月1日水曜日

高校生の二人  続き

二人目の高校生はEKちゃん、私立女子高校2年生。
Eちゃんは幼稚園児だった4才から文庫に通ってきていました。もちろんはじめはお母さんと一緒でした。私はEちゃんのお母さんとは何かとよくお話ししていました。

Eちゃんはまじめで良くできるお子さんというイメージでした。
あとで知ったのですが、小学校の調べる学習コンクールでは、2年、3年のとき連続で入賞したそうです。作品をみせてもらいましたが、なかなかの作品でした。レベルの高さを感じました。

Eちゃんで印象深いのはピアノです。とっても上手で5年生のときの文庫のクリスマス会で伴奏をしてくれました。練習を兼ねて文庫でキーボードを弾いてくれた時は小さい子たちが羨望の目で見ていたのを思い出します。

そのEちゃんは都内の私立中学に入学、偶然ですが、うちの孫と同じ学校、同じ学年です。
中学になってからも時々文庫に立ち寄ってくれます。意外と試験の前日とか初日にも
顔を出してくれます。勉強で忙しいのですが、家に帰ると勉強が待っている、その間のわずかな隙間ののんびり時間だそうです。

昔から本をよく読んでいたEちゃんは、今でも本を借りていってくれます。
前に本を整理していた時、「グリーン・ノウ」の5冊シリーズが借りる子がなく、場所をとっているのがわかりました。「どうしよう、良い本だけど読む子がいないし」と悩んでいた矢先にEちゃんが来て、英語の授業で原書を読み始めたと聞きました。さっそく翻訳本をみせたら借りていってくれました。処分しなくてよかったと思った瞬間でした。


自転車に重たいカバン2個つんで、制服で来てくれるEちゃん、時間があるときは着替えてゆったりと来てくれるEちゃん、私だけでなくお手伝いしてくれている文庫のおばさん(?)たちにも大人気のEちゃんです。私はついニコニコして迎えてしまいます。