2019年6月29日土曜日

文庫の子どもたちと本のはなし ①

先日暑いので初めて扇風機を出した日のことです。
3年生の女の子たちが突然私に聞きました。
「渋川さんの若いころ 扇風機あった?」「もちろんあったわよ。形もあんまり変わらない。一番初めの扇風機は黒くて背の低いものだったわ」
「何がなかったの」「そうだな~ パソコンはなかったよ」(なかったものはいっぱいあるけど、今の子どもたちにわかりやすいのはパソコン関連かな?)
そこで私は「こんな本があるよ」と言って「母さんの小さかったとき」の本を出しました。

子どもたちと本をめくってみました。久しぶりにみたこの本は私にはなつかしいものばかり、遊びや家族、町での生活の様子など私の経験にぴったり、とてもあざやかに描かれているのがあらためてわかりました。
でもこの本が出版されたのは1988年、今から約30年も昔です。
「この本には、今、や保育園から、小学生、中学生ぐらいまでの子どもがいる年令のお母さんたちが、小学生だったころのことが描かれています。・・・」
著者の越智登代子さんは昭和27年生まれ、ご自分の子ども時代でしょうか?
今文庫にくる子どもたちにとっては、母さんではなく、おばあさんの小さかったときの生活を描いた絵本ですね。
子どもたちは集中̪して見ていました。
「母さんの小さかったとき」越智登代子文 ながたはるみ絵
福音館書店 1988