2013年10月26日土曜日

またまた「はだしのゲン」の小さなはなし


「はだしのゲン」を幼稚園のころから読み始め、小学1年生になったときには
読み終わっていた子どもがいます。T君です。先日T君のおかあさんに「はだしのゲン」を読んでいた時の様子をききました。
「何回も何回も繰り返し読んでいた。大好きな本です。それですっかりセリフを覚えてしまって、何かの折に口に出していた。ふだん使わないすごく悪い言葉を言うからなんだと思っていたらゲンのセリフだった。」
面白いですね。ゲンと一体化していたのでしょうか?こんなに「はだしのゲン」を自分のものにしてしまったなんて、とってもステキ、私も嬉しいです。

T君は以前もブログに載せた「はだしのゲン」が大好きな一家の末っ子です。お姉ちゃん、お兄ちゃんと3人の「はだしのゲン」の感想をあらためて見てみたくなり昔のブログを下記にコピペしました。この時6か月の赤ちゃんがT君です。

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ここから
2007年6月18日のブログ再掲載

『これを読んだとき、あまりの凄惨さに打ちのめされ、
劇画の表現のものすごさに目を覆いながら、
怖いもの見たさもあり、夜更けまで読んでしまったのを
思いだしました。そのころ子どもたちも競ってこれを借りていきました。ところが時代の流れかいつしか読む人も少なくなり、近頃はほとんどなし。でもこれは文庫の書棚から無くしてはならないとずっとおいておきました。

先日一年生になったK君とお母さんがきて「はだしのゲン」ありますか?とききました。
早速1巻めを借りて行き、次の週には全10巻を借りて行きました。
お母さんの話ですとK君は読んでいて大泣きしたり、笑ったりで大変な気の入れようだったそうです。4年生のお姉ちゃんは感情をあまり出さずに読みきり、6ヶ月の赤ちゃんのいるお母さんも
すっかり引き込まれて忙しさにも負けずに読んでしまったそうです。「家族で大好きになりました。買いたいほどだけど・・・ 」
私はすっかり嬉しくなってしまいました。久しぶりに日の目をみたはだしのゲンが若い家族にこんなに感動をあたえたのです。そういえば今年は初めて映画化が予定されているとか。

今これを読んで感動した子どもたちの将来が戦争のない、平和なものであるように、願わずにいられません。』  ここまで

2013年9月21日土曜日

大きな海の絵

こんなに涼しくなってから夏の海の絵で恐縮ですが、せっかくみんなで描いたので掲載します。
夏休み前の3日ほど使って、海の絵を描きました。一人一人がA4の紙にそれぞれ海の絵を描きました。ほとんどの子どもは魚を描きましたので、いろいろな魚が泳いでいます。小さい子もそれなりにクレヨンをつかって描きました。その絵を大きい子が一つ一つつなげて貼って、おかげで大きな大きな海の絵になりました。涼しげでしょう。夏の間中我が家の居間にはっておきました。

2013年8月26日月曜日

はだしのゲン  ー2013 バンビぶんこー

このところ何日間も「はだしのゲン」の話題が沸騰していました。 これはこの騒ぎの前にあったバンビぶんこでの「はだしのゲン」の話題のお届けです。                                                                                                                               夏のはじめのころ4年生のMちゃんが文庫に来るなり「おばさん 『はだしのゲン』ある?」と聞いてきました。 私はどこぞの学校図書館と反対に「はだしのゲン」を書架からおろして居間の一番目に着く場所に移していたのです。 すぐに手にとって「ハイ これ!」と何冊か渡しました。内心嬉しく、読む子が来た来たと心の中でほくそ笑んでいました。 Mちゃんは何冊か貸し出しカードに記入しました。そして座って読み始めました。 しばらくすると「おばさん これ借りない」と言ってきました。「どうしたの?借りていけばいいのに」と私が言うと 「だって怖いもん、嫌だ 嫌だ」というのです。仕方がないなと思ってカードから消しました。                                                                                              次の文庫のとき、気づいたらMちゃんが「はだしのゲン」を読んでいるではありませんか。一般に子どもは漫画を読むとき 集中しますが、Mちゃんもとても集中していました。そして次の文庫の日も私のそばの椅子に座って黙って「はだしのゲン」を 読み続けていました。私はついに声をかけてしまいました。「Mちゃん それ怖くないの?」Mちゃんはこう言いました「ここで 読んでたら怖くないよ。家だと怖くなっちゃうけどね」                                                                                                                        私はMちゃんに教えられたような気がしました。なるほど本はどんな読み方をしてもいいのです。それに子どもは大人が思う よりもずっと判別能力に長けていて、嫌なものは自分でやめるし、大人よりも自由に心に取り入れ、そして想像力を伸ばしているのです。 大人の判断で閲覧制限をするなんてとんでもない間違いです。 長年読みつがれた「はだしのゲン」はこれからも子どもたちが読み継いでいってほしいと心より思いました。                                                                                                                                              もう一つの「はだしのゲン」のはなしです。 「はだしのゲン」が大好きな子どもがいます。T君です。幼稚園のころから読み始め、1年生になったこの春すでに全巻読み終えました。 まだ6歳なのにずいぶん早いと思いましたが、T君は他の本も結構難しいのを読んでいます。 私は昔このブログに「はだしのゲン」というタイトルで投稿したことがあります。今回調べたらそれは2007年6月17日のことでした。 文庫にくる一家が「はだしのゲン」のファンだという内容でしたが、この時に載っている半年の赤ちゃんがこの子なのです。 時が流れ、赤ちゃんは小学生になり、そして「はだしのゲン」は読み継がれています。これこそ「はだしのゲン」の実力でしょう。 とんでもない閲覧制限事件から逆に「はだしのゲン」の素晴らしさを再確認した夏の終わりでした。

2013年8月16日金曜日

調べる学習コンクール 2012年

夏休みの今、調べる学習の作品を作っている子どもたちがたくさんいると思います。 これは去年の調べる学習コンクールのはなしです。 図書館で利用者懇談会のあったときのことです。参加者の席に置かれた資料になにげなく目を通していた私は思わず目を見張ってしまいました。それは「第13回 杉並区立図書館を使った調べる学習コンクール 受賞作品一覧および全国大会結果」という資料でした。この25人のリストになんと3人ものバンビぶんこの利用者の名前があったからです。                                                              「古民家のひみつをさぐる」杉本慈さん(4年)                               「竜巻の研究」深井颯一郎さん(4年)                                   「ピアノ大研究」 槇佳絵子さん(6年)                                  私はすごく嬉しくなって、その会でみんなの前ではなしてしまいました。自分はなにもしたわけではないのにちょっと誇らしい気分でした。まわりの人達も「バンビぶんこから3人も?」とみんな感心してくれました。 受賞したお子さんのお母様によると、受賞した3人の子どもさんたちは、表彰式で初めて顔を合わせて、「バンビぶんこから3人も!」とびっくり、3人そろった写真もいただきました。 そのご3人とも文庫に受賞作品をもってきて見せてくれました。どの作品もレベルの高さに本当にびっくり、さすが選ばれただけあって、素晴らしいの一言です。小学生の「調べる力」にはもう脱帽です。個人的な思いですが、3人の子どもさんたちには特長があります。それは引っ越していかれたのに、遠くなっても文庫にかよってきてくれていたことです。(今も時々来てくれています) それとそれぞれのお母さんが私と良く会話をかわした方がたです。まあそれだけあ長いことおつきあいがあり、文庫の理解者の方々です。
みなさんに作品を見せてもらったのに、一部しか写真がないのが残念です。写真を撮り忘れた槇さんごめんなさい。
私は全然知らなかったのですが、杉本さんは3年生の時も選ばれていたそうです。その写真です。 このほか北口えりさんも2年、3年と受賞(タイトル、写真がなくてすみません)。深井さんは1年生で受賞(てづくり万華鏡)、すごいことですね。ただただ感心するばかりの私でした。

2013年7月31日水曜日

パラグアイに行ったYさんファミリー

お里帰りしたときにいただいたパラグアイの
壁かざり。
いつも居間に飾っています。
春は別れと出会いの季節といいますが、バンビぶんこではこの夏に大きな別れがありました。
 その一つはYさんとR君T君兄弟のご一家がお父さんの仕事でパラグアイに行かれたことです。パラグアイは南半球で日本とは地球の反対側にあたる遠い遠い国、あまり日本ではなじみのないところですが、なんとここがYさんの故国なのです。Yさんはパラグアイから日本に来て、お子さんの幼いころから高井戸に住んでいたのです。 夏休み前の文庫が終わるころ3人が見えました。「今度2年間パラグアイに赴任することになりました」Yさん嬉しいでしょう?と尋ねると「ええ とても嬉しいです」と満面の笑み、良かったわね。これから中学生と小学校高学年になるお子さんたちも、お母さんの故国での2年間は素晴らしい経験をされることでしょう。もうパラグアイで生活を始められたYさん一家、幸せが見えるようです。

 Yさんがまだ来たばかりのころの忘れられないエピソードがあります。
文庫のある日Yさんが大きな丸い手づくりケーキを持ってきてくれました。そういえばYさんは何でも手づくりが得意でケーキなんかプロ級なのです。
その日は結構たくさんの子どもたちが集まっていました。まるでケーキ屋さんから届いたようなこのケーキをみて「すごい!」歓声をあげる子どもたち、Yさんは静かに一言「今日は私の誕生日なのです」
それからは大騒ぎ、何本かローソクを見つけ出して、みんな集合して大きなケーキを前に「Happy  birthday  to you  Happy  birthday  to you  Happy  birthday dear Yさん  Happy  birthday  to you 」とYさんを知る人も知らない人も子どもも大人もみんなで大合唱になりました。もちろんこのあとはケーキを「いただきまーす!」おいしいおいしいケーキでした。

ふとみるとYさんの目からうっすらと涙が・・・それを見た私の目からも・・・


2013年7月11日木曜日

ミニカトレア

《文庫関係のことではないのですが、ほかにブログもツイッターもしていないのでお許しを!》

親しくしているクリーニング屋さんがいます。Jさんです。集配日にはお互いに時間があると勝手なことをおしゃべりをします。口が悪く、二人でポンポン言い合っています。
今年「母の日」のことです。一人暮らしのお年寄りと知り合いのJさんは配達の途中でこの方たちにカーネーションを届けたそうです。「ついでに寄っただけなのに、えらく喜ばれちゃったよ」とテレ屋のJさん。「それはもらった人嬉しいよ。Jさんって本当は優しいんだね。ところでこの私めにはないの?」といつものとおり 冗談を言う私。
で しばらくたったある日「ピンポーン」とチャイムがなりました。出ていくと玄関に立っていたのはJさん「これでいかがでしょう?」となんとミニカトレアを渡してくれたのです。「えー!ありがとう」思わずびっくりする私でしたがJさんはすぐに退散、やっぱりテレ屋なのです。お花を貰うのって本当に嬉しいものです。とってもきれいなかわいいミニカトレア、長いこと咲いて心をなごませてくれました。ありがとうございました。躰体がでかく、むくつけきJさん、やっぱり心は優しい人なのです。
ステキでしょう。可憐さが私にぴったり!?

2013年7月8日月曜日

かたつむり

梅雨さなか雨模様の文庫の日、桑の実を採りにでた子どもたちがかたつむりを見つけました。我が家はかたつむりが多く、毎年南側の玄関のたたきに4~5センチもあるかたつむりがはっていて、踏みつぶさないように気をつけて出入りしているほどです。でも子どもたちには大きなかたつむりは珍しいらしく、結構大きな庭のあるうちでもほとんどみないそうです。
そこでかたつむりの観察となりました。
ほら ここに大きなカタツムリがいるよ。
あみざるにはわせてみました。大きいでしょ。

もう一匹いるよ いるよ

ゴルフ練習ボールと比べてみました。
やっぱりこのかたつむり大きいね!
かたつむりは2匹いました。つかめる子、こわくて触れない子、でもみんな興味があって大騒ぎになりました。十分観た後は元いたところに戻してあげました。せまい文庫入り口の空間ですが、結構子どもと自然のふれあいになって嬉しいことです。
 


バンビぶんこにある「かたつむり」の本はこの2冊です。
かたつむり  徳田之久文・絵 フレーベル館
昭和51年





カタツムリ 七尾純 他著 偕成社 1975