2021年2月2日火曜日

鬼の出てくる本(バンビぶんこ所蔵)ー節分にちなんで その1

今日2月2日は節分、例年節分は2月3日と思い込んでいましたが、今年は124年ぶりに2月3日ではないそうです。 いつもですとこの時期には面だしで飾る鬼の出てくる本、今年はコロナ禍の緊急事態宣言中で文庫がお休みですので、 このブログに載せました。                                                                            
「おにはうち!」中川ひろた文 村上康成絵 童心社                    人気コンビ絵本「ピーマン村の絵本たち」のなかの一冊。 園長先生の「いい、おにはーうちー!」見なれないオニの子どものニオ君をまもる優しい気持ちにうるうるしたと言ったお母さんがいました。
 「オニじゃないよおにぎりだよ」シゲタサヤカ作 えほんの社   にくめない勘違いオニ、それに子どもも大好きな🍙おにぎりのはなし。子どもは盛り上がるようです。                                                                           
ご存知、浜田廣介作の「泣いた赤鬼」浦沢直樹画 小学館 初版は1935年7月に刊行された『ひろすけひらかな童話』。という古い本ですが、今の子どもたちにも通用するお話です。 本当は心優しいオニたちと友情。最後はちょっと切ない。
「おにのあかべえ 」寺村輝夫作 ヒサクニヒコ絵                                    小さくても大人になったおに、人間の世界に行くことになります。人間の村に行ったらなんでもさかさまにしろ、と良心からのアドバイス。」人間に嫌われないようにすると…。笑える昔話でハッピーエンドですが。 著者の寺村輝夫さんは「だれでも「あかんべえ」をやりたいときがあります。私なりに「あかんべえ」の意味を考えてこの本を書きました」                                                                                                                      
「5ひきの小オニがきめたこと」 サラ。ダイアー作 毛利衛訳  講談社                  空、土、月、太陽、海を、それぞれ分け合って一人占めした小鬼たちは自然がすべてつながっていることに気づきます。 イギリスの絵本作家と宇宙飛行士毛利衛の異色絵本。原題はFIVE LITTLE FIENDS 悪魔とも訳せます。                                                                                                                                           
  
                                                        「鬼ぞろぞろ」船崎克彦文 赤羽末吉絵 偕成社                                                           今昔物語のお話。鬼の姿を偶然見てしまったばかりに、鬼に唾を吐きかけられ、姿が見えなくされた男。 姿が見えないことを良いことにいろいろ悪事をはたらきますが、最後には自分の良心を取り戻せます。 赤羽末吉さんの絵が見事です。                                                                                                                                                                                                                                            

2021年1月25日月曜日

「ばんびぶんこ」受賞

昨年暮れに以下の如く表彰されました。

 長年バンビぶんこを続けてきただけの私ですが、「文庫」というものが認められ、評価されたと思い嬉しく思っております。文庫にかかわり、支えてくださったみなさまのおかげとただただ感謝です。 

 「図書館法施行70周年記念 図書館関係者表彰」 
  図書館法施行70周年を記念し、地域における図書館活動を推進するため、多年にわたり、 図書館活動等の振興に顕著な功績のあった方及び全国的見地から多年にわたり図書 館関係の団体活動に精励し、図書館活動等の振興に功労のあった方等に対し、その功績   をたたえ、文部科学大臣が表彰する。   
 なお、本表彰については、図書館法施行30周年(昭和55年)から10周年ごとに実施、今回で5回目。

図書館法施行70周年記念 図書館関係者表彰 
https://current.ndl.go.jp/node/42711 

図書館法施行70周年記念図書館関係者表彰被表彰者一覧 https://www.mext.go.jp/content/20201204-mxt_chisui01-000011353_1.pdf

2021年1月12日火曜日

保護犬のはなし

 長いこと文庫でお手伝いしてくれているTさんの愛犬ピケちゃんです。御年8才、人間なら中年おばさんだけど、ピケちゃんはいまだに甘えん坊、Tさんの大事なパートナーであり、家族です。
  このピケちゃんは保護犬で四国からはるばるT家にもらわれてきたのが8年前です。ピケちゃんはTさん家で幸せに暮らしていますが、もしこのご縁がなかったらどうなったのでしょう? 

 動物大好き、当然ですが動物の命も大事と思っている私にとって、ピケちゃんは考えるきっかけをくれています。                                                    そして、子どもたちにも命が大切と感じてほしいと願っています。     



今日はバンビぶんこにある保護犬や命に関する本の一部を紹介します。
 「わたしは保護犬モモ モモの歩んだ365日」   佐原龍誌作 角田真弓絵  合同フォレスト    
偶然出会った家族、その家族と過ごした日々。人のやさしさ、温かさにふれながら、前向きに生きる”保護犬モモ”(帯より)
「ボクをすてないで」なりゆきわかこ  ハート出版
年間40万頭と言われる、保健所での犬猫の殺処分を減らすためにはどうすればよいか。
 無責任な飼い主から捨てられる犬、悪質なブリーダー、ペットショップ、また保健所の実態を紹介し、哀しい犬猫を作らないようにするにはどうしたら良いかを家族で考えてもらうための漫画です。
  著者のなりゆきさんは知人でこの本を文庫に贈ってくれました。
内容が厳しく(現実が記されているのですが)、なかなか子どもには読んでもらえませんでした。ところが昨年になって、親子で読んでくれた人、犬猫が好きで自分から読んでみたいといった子ども(4年生)もいて嬉しくなり、もっと子どもたちに進めてみようと思いました。
 サブタイトル《こいぬのハッピーから飼い主へのおねがい ボクもこころをもっているんだよ》がこの本をよくあらわしています。
「シャイローがきた夏」フィリス・レイノルズ・ネイラー著 さくまゆみこ訳 
 あすなろ書房 
虐待されている子犬のシャイローと出会ったことをきっかけに、11才の少年はだれにもいえない秘密をもつことになり、嘘に嘘を塗り重ねてはまっていくことになってしまいます。罪悪感を抱えたまま…。しかし最後は自分なりの知恵と工夫で案件を解決していきます。 子犬を思い、子犬を助けるという少年の気持ちが、強く伝わる物語です。
 ニューベリー賞受賞作。 続編に「シャイローと歩く秋」があります。
ラスト近く、主人公の父親の「体にあたえる食べ物だけじゃなく、心にあたえる食べ物もある」という言葉に共感します。

2021年1月9日土曜日

バンビぶんこ おやすみのお知らせ(緊急事態宣言により)

  新型コロナウイルス感染症感染予防による緊急事態宣言がだされました。 1月13日から当分のあいだ、文庫をお休みいたします。
利用者の方々には申し訳ございませんが、しばらくコロナ感染状況を注視しながら、再開を決定いたします。よろしくお願いいたします。
また再開のお知らせはこのHP,ブログに掲載させていただきます。
さらに文庫入口(2か所)にも表示いたします。

文庫、本を読むのを楽しみにしてくださっている方、すみません。
       コロナがもう少し収まるまで、お待ちください。よろしくお願いいたします。
       

2020年12月30日水曜日

蛇の抜け殻

長さ160センチ。
                 真ん中にあるのはスマホ。 先日友人が「友達が大宮八幡の近くの公園で蛇の抜け殻を見つけたので、バンビぶんこの子どもたちに見せてあげて」と言って 蛇の抜け殻を持ってきてくれました。          蛇の抜け殻を手にしたのは初めてです。ちょっと苦手と思ったのですが、かさかさに乾いていて思ったより気持ち悪くありません。                                                                                                                       早速文庫で子どもたちに見せました。こわがる、気持ち悪がるかと思ったら、子どもたちは誰も平気、本物の蛇を見たことないから、知らないから怖くないのでは、と思いましたが、中には本物を見たことがある子もいました。それでも160センチもあり蛇の抜け殻にみんなで大騒ぎがはじまりました。さわったり、人に向かって投げたり、引っ張ると切れてしまうので私の掛け声でおしまい。興味深かったのは、子どものお母さんたちも平気だったこと、爬虫類は好きとか、虫の方が怖いとか・・・結局触れなかったのはお手伝いに来てくれていたTさんだけ、お孫さんもたくさんいる年代です。蛇は嫌い、嫌われ者と思い込んでいた私はちょっと反省。蛇さん ごめんね!                                             考えてみれば、蛇は昔から「縁起のいいもの」とされていますよね。蛇の抜け殻を財布に入れておくとか、縁起物の飾りなどたくさんあるようです。                                                                                          コロナ、コロナで明け暮れた2020年も明日で終わり、2021年が少しでも良い年になりますようにと願い、今年最後に縁起のいい「蛇」を載せました。

2020年12月29日火曜日

 高校生の感想:「保健室経由、かねやま本館。」

【「保健室経由、かねやま本館」は設定がファンタジーで、ファンタジー好きの私はとてもよみやすくおもしろかったです。ファンタジーでありながらも学生の私が共感できる学校のリアリティーがありとても親近感が沸きました。                  特にまえみ(主人公名)が友達に「テンションが・・・に言われるシーンはとても脳にぐっとなるものがありました。            またかねやま先生の一つ一つの言葉が胸にジーンと染み込んでいくように胸がとてもあたたかくなりました。                                            作中にでてくる疲れを癒す温泉や食事自分も体験したいと思います。現代の心が荒んでいる学生にぜひ読んでもらいたいと思いました。私の友人にもおすすめしようと思います。   このような作品を紹介していただいてありがとうございます。次回作も楽しみ尾に待っています。 】     この感想をかいてくれたKさんは、高校1年生。幼いころからバンビぶんこの常連で本が大好きです。

2020年12月24日木曜日

今年最後の文庫

23日 2020年最後の文庫でした。 今年はコロナ一色で文庫も影響を受け、3月からはまともに開ける状況ではありませんでした。 学校の一斉閉鎖に伴って、文庫もお休みにしました。 いつ再開するか考えに考え、悩みに悩み、杉並区のほかの文庫の意見も聞きながら おそるおそる始めたのが7月半ばでした。 子どもの来館者は従来の3分の一に満たないほど少なく、三密を避けるにはちょうどいい 人数です。文庫開催に対しては、今も悩みがないわけではありません。でも待っていてくれる子、喜んでくれる子、本を借りてくれる子どもたちがいるかぎり、やはり開いて子どもと接する喜びを感じています。コロナ禍での文庫を支えてくれたたくさんの方々、子どもたちに感謝とともに、来年は良い状況になりますように祈るばかりです。                                                                                                                                     『小さな小さなちいさなクリスマス会』 例年の大掛かりなクリスマス会は今年は夢の夢、クリスマス会というには本当に少人数で一時を過ごしました。                  
     知人が送ってくれたクリスマスの本を読みました。とても心温まる絵本です。                                                                「もりのおくのクリスマスツリー」ユーヴァル・ゾマー作 石津千尋訳  ほるぷ出版
これも文庫の子どもたちにと贈ってくれた絵本です。この絵本もバンビぶんこにはなかった本です。                                                                                                       「クリスマスのまえのよる」クレメント・クラーク・ムーア詩 ロジャー・デゥボアサン絵 こみやゆう訳  主婦の友社                                                        「クレメント・C・ムーアは、アメリカの神学者。いまから188年も前の1823年のクリスマス、病気がちだった娘を笑顔にしようと、この詩を書きました。いまでは世界中の常識ともなった、赤い服に白いひげ、ちょっと太った笑顔のサンタクロースのイメージは、この詩によって世界中に知られるようになったのです。」ー以上出版社の説明です。              
ひさしぶりの「手品」です。幼稚園前のMちゃんがクリスマスソングを歌って盛り上げてくれました。                                                                                                                                      やはり友人が贈ってくれた手作りのクリスマスかざり、クリスマスチョコなどがプレゼント、友人たちの文庫を思ってくれる気持ちに感謝しきりの日でした。